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現場デビューから、成長の現在地へ。若手×社長が語る「職人として大切にしていること」

スタッフの声25/11/03

こんにちは、山下板金です。

このブログでは、これまで3回にわたり、山下板金を代表するスタッフに「高校生だった自分に伝えたいこと」を聞いてきました。

【ブログ】高校生だった自分に伝えたい編

若手編👉 自分の選んだ道で一人前になる方法
ベテラン編👉 人生をかけた仕事への覚悟
社長編👉 好きなことをやりきった後に見えた道

第4回となる今回は、若手の桜太さんと社長の対談をお届けします。

テーマは、初めての現場と成長について。

初めて現場に立ったとき、どんなことを感じ、どんな学びを得たのか。

それぞれの視点から、職人としての原点を振り返ってもらいました。

初めての現場とその空気

Q. 初めて現場に出たとき、どんなことを感じましたか?

桜太:僕の最初の現場は、板金会社の実家の手伝いでした。始めたばかりのときは釘打ちや材料運びなど誰にでもできる単純な作業が多く、緊張感というよりは、子どもの頃から知っている職人さんたちの中で安心して働くことができました。

実家だったという理由も大きかったですが、どんな会社でも未経験の人にはできる仕事から任せていくものだと思うので、緊張しすぎず、まずは指示されたことをやってみるといいと思います。

社長:初めて現場に出たとき…はもう昔過ぎて思い出せないですね。緊張してたとは思うけど…(笑)うちは民間住宅の現場が多いから、いろいろな職種の人と関わる機会が多いんです。大工さんや電気・水道工事の方などが同じ現場で仕事を進めるので、何度も会ううちに顔を覚えて声をかけてくれる職人さんもいたりして、だんだん現場が好きになっていった気がします。

Q. 新人スタッフの現場デビューで配慮していることは?

社長:現場に新人を連れて行くときは、必ず先輩が「新しい子が入りました、よろしくお願いします」と紹介するようにしています。他のベテランスタッフも同じようにしてくれているので、他社の職人さんも「よろしくー」と自然に受け入れてくれる。そうやって最初の一歩を踏み出せる雰囲気を、会社として大切にしています。

桜太:僕もそうしてもらったし、新人を連れて行くときは現場の方には一通り声をかけています。これからこの世界に飛び込む人も、一緒にあいさつしてくれると場も和むし、受け入れてもらいやすくなると思います。

Q. 現場に向かう車の中では、どんな話をしていますか?

桜太:現場へ向かう車の中では、最初の数分でその日の段取りを確認して、そのあとはほとんど雑談をしています。仕事の話よりも、「昨日はどこに行った」とか「休日は何してる」といった話が多く、そういう会話を通して現場でも話しやすい関係が作れたらいいと思っています。

社長:私も車中の時間は大事にしています。朝の段取り確認だけでなく、おいしい飲食店の話や、つきあっている彼女の話をしてくれるスタッフもいる。車の中での会話は、信頼関係をつくる大切な時間ですね。

桜太さんの成長を支えた“学ぶ姿勢”

Q.「期待の若手」である桜太さんですが、入社当時の印象は?

社長:桜太は入社したときから、すでに職人としての覚悟ができている印象がありました。前職のころから板金の技能競技大会に出場して賞を取るなど、技術を磨くことに真剣に取り組んでいたんです。先輩スタッフも「意識が違う」と一目置いていました。

自分がどう成長したいかを明確に持っている若手は珍しいですし、そうした姿勢は現場でもすぐに伝わります。努力する姿勢が周りに良い刺激を与えてくれていました。

Q. 桜太さんは普段から研究熱心だとも聞きました。どんなことをしていますか?

桜太:鈑金関連のSNSや動画は面白いからよく見ています。世界中の職人さんが自分の技術を公開しているのは見ているだけでも勉強になりますし、社長や先輩に意見を求めると、それぞれの立場で自分とは違う意見をくれるので、それがまた楽しいですね。

社長:彼の良いところは、探究心が尽きないところです。SNSで海外の職人の仕事を見て「このやり方が面白い」と言って試してみたり、珍しい工具を自分で探して購入してくることもあります。伝統的な技術を大切にしつつも、新しい情報を柔軟に取り入れる姿勢があり、会社全体に良い刺激を与えてくれています。

Q. 楽しみながら仕事をしていることが、成長につながっているのでしょうか

社長:職人の仕事は、同じ作業でも毎回少しずつ違います。だからこそ桜太のように、「いろんなやり方を知りたい」と思える人は成長が早い。技術は教わるだけではなく、面白いと思えたときに伸び方が変わるんです。

桜太:現場では先輩たちの動きや手順を観察して、自分なりに“なぜこの方法を選ぶのか”を考えるようにしています。うまくいかない日もありますが、見て学んで、自分なりのやり方を考えることが、「面白い」につながるように思います。

職人としての成長曲線と、これから

Q. 若手が一人前になるまでには、どれくらいの時間が必要だと思いますか?

社長:だいたい3年ほどで仕事の流れや基本的な判断は身につきますが、本気でできるようになるには、短くても5年はかかると思います。5年ほど経験を積むと、仕事の“段取りの先”が見えてくるんです。材料の動き、人の配置、次の作業までの流れ――そうした全体のつながりが自然に読めるようになると、仕事の面白さが一気に増します。

桜太:僕もそう思います。ただ下積みに近い最初の3年の間にも、先輩に「これやってみて」と言われて任された仕事が上手くできると、それが自信につながっていきました。そうした小さな成功体験が仕事の楽しさだったり、自分の栄養になったと思います。

Q. 最後に、職人としての成長に必要だと思うことを教えてください

桜太:入社したばかりの時期は目の前の仕事をこなすだけで精一杯ですが、慣れてきたら自分の仕事だけでなく、全体の流れを意識して動けると、現場の作業効率も上がります。無理に何でも自分でやろうとせず、できないことは他の職人さんにつなぐ。その判断ができるようになると、周囲との関係もより良くなっていくと感じます。

社長:職人は、技術だけでなく“対応の幅”が問われる仕事です。たとえばお客様から「この部分も直せますか」と聞かれたとき、板金以外のことでも状況を理解して提案できる人は信頼されます。

まずは仕事に慣れることが第一ですが、周囲の業種や流れにも興味を持つと、現場全体を見渡せるようになります。そうした柔軟さが、結果的に自分の仕事の幅を広げていくように思います。

✂ー・✂ー・✂ー・✂ー・✂ー・

今回の対談では、桜太さんの学びを楽しむ姿勢と、それを見守りながら育てていく社長の想いが見えました。

どんな現場でも、どんな立場でも、最初はみんな未経験。

でも、目の前の仕事にひとつずつ向き合っていくことで、人は確実に成長していける。

山下板金は板金職人を目指す皆さんの、“自分らしい第一歩”を応援できる会社でありたいと思っています。

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